動画編集は稼げない、はAI時代も本当か検証した

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深夜1時、編集ソフトの書き出しバーが進むのをただ眺めながら、こんなに時間をかけて数千円にしかならないなら割に合わないよなと思っていた時期が自分にはあった。副業で動画編集を始めたものの、1本の案件に5時間かけて報酬は3000円。素材を見返してカットを選び、テロップの位置を1つずつ合わせて、書き出しに30分待つ。この繰り返しを終えた後の充実感より先に、時給換算したら学生アルバイト以下だという計算が頭をよぎった。SNSで見る動画編集で独立しましたという投稿を見るたびに、自分には向いてないんだと感じていた。

それから生成AIを編集工程に組み込んで、同じ作業にかかる時間がどう変わるかを実際に試してみた。結論から言うと、AIは動画編集を誰でも稼げる仕事には変えない。ただ、稼げない理由がどこにあったのかは、はっきり見えてきた。今の自分は6つのツール・サイト運用の合間に動画編集の下請け案件も回していて、AIを使い始めてから工数の内訳が大きく変わった実感がある。

なぜAIで時短できる人ほど、逆に稼げるようになるのか

普通に考えれば、AIで編集が楽になる分だけ単価は下がりそうなものだ。実際、テロップ入れや簡単なカット編集は生成AIの自動文字起こし・自動カット機能でかなりの部分が代替できるようになった。ここだけ見ると、動画編集は稼げない仕事になりつつあるように見える。

だが自分が現場で気づいたのは逆のことだった。AIが肩代わりするのは単純作業の部分だけで、構成を考える力、素材から見せ場を選ぶ判断、クライアントの意図を汲んで着地点を決める力は代替されない。例えば同じ素材でも、どのカットを冒頭に持ってくれば視聴者が離脱しないか、どこで間を作れば伝えたいメッセージが残るかは、AIが自動生成したラフカットを見てもまだ判断されていない部分だ。つまり時短した分の時間を、この判断業務に回せる人だけが、AI導入前より高い時給で仕事を回せるようになっている。逆に単純作業しかできなかった人は、その仕事ごとAIに奪われる側に回る。稼げるかどうかの分岐点は、AIを使うかどうかではなく、時短した時間を何に使うかだった。

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実際にAIを組み込んで工数がどう変わったか

自分が試した流れはこうだ。まず素材動画を文字起こしAIに通してテキスト化し、そこから使えるカット候補を先に洗い出す。次にラフカットをAIの自動編集機能に任せ、そこから先の色味調整・テロップのタイミング・BGMの抜き差しだけを自分の手で仕上げる。台本がある案件なら、構成案の叩き台もChatGPTに出させて、そこに自分の経験で肉付けする形に変えた。

Before/Afterで比べると、1本あたりの作業時間は平均5時間から2時間半まで縮んだ。単純に半分だ。内訳で言うと、文字起こしとラフカットに使っていた2時間が20分程度に圧縮され、残りの2時間ちょっとを色味調整とテロップの微調整、構成の見直しに充てられるようになった。ただし報酬はそのままだったので、時給換算だと2倍になった計算になる。浮いた時間は次の案件の構成案作りに回すようにしたので、月にこなせる案件数もこの3ヶ月で2本から5本に増え、副業収入も月1万円台から月4万円台まで伸びた。数字だけ見ると魔法みたいだが、やったことはツールを入れ替えただけで、判断業務の質は自分で磨くしかなかった。

AIに丸投げして失敗した案件から学んだこと

正直に書くと、最初から順調だったわけではない。導入直後、自動編集機能に構成まで任せて、確認もそこそこに納品した案件があった。結果はクライアントから、テンポは良いけど言いたいことが伝わってこないという指摘が返ってきて、修正に結局3時間かかった。AIが作ったラフカットは、素材のどこが見せ場かという判断を含んでいなかったからだ。当日は自分の中で、時短できたはずなのに手戻りで結局同じだけ時間を溶かしたことに、正直かなり凹んだ。

この失敗で分かったのは、AIに任せていい工程と、人が判断すべき工程を自分の中で線引きできていないと、時短どころか手戻りで余計に時間を食うということだった。今は必ず、AIが出したラフカットを自分の目で通してから、クライアントの意図とズレていないかを確認する工程を挟んでいる。具体的には、納品前に構成案とラフカットを見比べて、伝えたいメッセージが冒頭15秒で伝わるかどうかだけは必ずチェックするようにしている。この一手間を惜しんだ人ほど、AIを入れても稼げないままになっているように見える。

今動かない人だけが差を広げられている現実

ここで一つはっきりさせておきたいのは、この工数削減はやってみないと体感できないという点だ。動画編集は稼げないと聞いて手を出さずにいる人と、AIを組み込んで時給を2倍にしている人の差は、スキルの差というより着手した時期の差になりつつある。

同じ案件を受けても、単純作業に時間を溶かしている人はいつまでも時給が上がらず、AIに仕事を奪われる不安だけが募っていく。一方で判断業務に時間を使えるようになった人は、案件単価そのものが上がっていくフェーズに入る。今のところこの差はまだ埋められる範囲だが、AIの編集精度が上がるほど、後から追いつくコストは上がっていくはずだ。知らないままでいることが、そのまま機会損失になっている。

本業一本でいくか副業も持つか迷っている段階なら、なおさらこの差は気になるところだと思う。本業の給与が数年据え置きのまま、AI導入で仕事の進め方だけが変わっていくのを横目で見ているような状態なら、動くタイミングを先延ばしにするほど、後から追いつくための学習コストが積み上がっていく。自分も最初の半年は様子見をしていて、後から振り返るとその期間に案件をこなしていた人との差が地味に大きかったと感じている。

未経験からでも入り口はどこにあるのか

自分の場合、最初は独学と安いスクールの組み合わせで基礎の編集操作を覚えて、そこにAIツールを後から足していった。この順番が意外と大事で、AIに丸投げできる部分と、人の判断が必要な部分の境目を自分の手で一度経験しておかないと、AIが出したラフカットの良し悪しすら判断できない。先に失敗した案件で痛感した通り、基礎がないままAIに頼ると、手戻りのコストの方が大きくなる。

未経験からこの分野を目指すなら、基礎を体系的に教えてくれるスクールで型を作ってから、AI活用は現場で覚えるほうが遠回りに見えて早い。独学だと、AIが出したラフカットの何が良くて何が足りないのかを判断する基準そのものが自分の中にないので、良し悪しの判断に余計に時間がかかる。スクールで一度基礎を体に入れておくと、AIの出力を評価する目線ができるので、結果的にAI活用に入るスピードも上がる。

実際に調べてみた範囲では、クリエイターズジャパン(動画編集スクール)を見てみる は未経験者向けの案件獲得サポートまで含めた設計になっていて、独学でつまずいた自分からすると、最初にここで型を作っていたら遠回りしなかったなと思う内容だった。受講費用はかかるが、独学で3ヶ月遠回りした自分の時間を思うと、案件単価が上がった今から振り返れば十分に回収できる範囲の投資だったと感じている。

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半年後、同僚に聞かれる側になっていた

工数が半分になり、案件数が増えたことよりも、自分の中で一番変わったのは周りの反応だった。本業の同僚にAIで編集時間を短縮した話をしたら、それどう使ってるのか教えてほしいと聞かれるようになった。以前は自分がAIに使われている側だと感じていたのに、今は使う側として頼られる場面が増えている。この感覚は、時給が上がったこと以上に働くモチベーションになっている。

動画編集に限らず、AIをキャリアの武器にできるかどうかは、単純作業を手放した後に何を磨くかで決まる。もし本業の転職やキャリアの立て直しも合わせて考えているなら、リクルートエージェントを見てみる で今の市場価値を確かめておくのも一つの手だと思う。副業と本業、両方の選択肢を持っておくことが、結局いちばんの保険になる。

同じところで足踏みしている人に、この記事が最初の一歩の後押しになればと思う。もっと具体的なツールの組み合わせ方は、次の記事でも掘り下げていくつもりだ。

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