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正直に書きます。自分は前の転職活動で、20社近くにエントリーして、面接に呼ばれたのは3社だけでした。毎晩、求人サイトのマイページを開いては、選考結果のところがずっと未読のまま止まっているのを見て、じわじわ焦りが積もっていったのを覚えています。職務経歴書の中身にはそれなりに自信があったし、実績の数字も盛り込んでいたつもりです。それでも書類選考で音沙汰なし、が続きました。後になって知ったんですが、あの頃出していた経歴書、実は人事の目に届く前に、AIによる自動スクリーニングで弾かれていた可能性が高いんですよね。大手企業の採用サイトでは、応募者が多い求人ほど、最初のふるい分けをAIやATS(応募者管理システム)にやらせているのが今の標準です。人が読む前に機械が読んで、機械が落とす。この現実を知らないまま同じ書式で出し続けていた自分は、たぶんかなり損をしていたと思います。
なぜ経歴も実力も十分な人ほど書類で落ちるのか
不思議なことに、実務経験も資格もそれなりに揃っている人ほど、書類選考で苦戦するケースが多いです。理由は単純で、AIスクリーニングはキーワードの一致度と経歴の書式構造で機械的に足切りをするからです。求人サイトの運営会社にいる知人に聞いた話では、大手企業の中途採用では応募が数百件単位で来る求人も珍しくなく、その全部を人事担当が目視で読むのは物理的に不可能に近いそうです。だからこそ最初の足切りをAIに任せて、上位何割かだけを人が読む、という運用が当たり前になってきています。実力があっても、求人票に書かれたキーワードと職務経歴書の表現がずれていたり、経歴が箇条書きではなく文章でだらだら書かれていたりすると、システム側でスコアが低く出てしまいます。つまり書類選考は人柄でも実力でもなく、まずはAIとの相性で最初の関門が決まっているということです。自分の元の経歴書を見返すと、求人票では業務効率化と書かれているのに自分の経歴書ではプロセス改善という言葉を使っていたり、実績を段落でまとめて書いていたりと、まさにシステムが拾いにくい形の典型でした。この構造を知らずに感覚だけで経歴書を書き続けると、実力があるのに永遠に一次選考を通過できない、という状態にハマります。
知らずに出し続けると、どれだけ損をしているか
ここが一番怖いところなんですが、AIスクリーニングで落ちた場合、多くの企業は不採用理由を教えてくれません。人事担当者に会うことすらないまま、経歴が機械の判定でそのまま終わるので、応募者側は自分の経歴書のどこが悪いのか分からないまま、同じ書式で何十社にも出し続けてしまいます。自分の場合、最初の10社はほぼ同じ職務経歴書を使い回していて、結果はほぼ全滅でした。仮に1社あたりの選考に平均で1週間かかるとすると、10社分でまるまる1ヶ月以上を、改善のヒントが何もないまま溶かしていた計算になります。しかもその間、求人サイトには新着求人がどんどん流れていて、良さそうな案件を見つけても既に募集終了になっていることもありました。転職活動には期限がある人がほとんどです。今の職場を辞めたい時期、収入が途切れるリスク、家族の事情。時間を失うことは、選べる求人の幅そのものを失うことに直結します。知らないというだけで、これだけの機会を静かに失っている人は、正直かなり多いはずです。
職務経歴書を作り直して、実際に何が変わったか
自分がやったのはシンプルで、ChatGPTに求人票の文章と自分の職務経歴書を両方読み込ませて、キーワードのズレと構成の弱い部分を洗い出してもらう、というやり方です。求人票の文章をそのまま貼り付けて、この求人と自分の経歴書を比較して、AIの選考で拾われにくそうな表現を指摘してほしい、と頼むだけなので、作業自体は30分もかかりません。指摘された箇所を踏まえて、求人票にある頻出単語を経歴書の中に自然な形で反映させ、実績は文章ではなく数字付きの箇条書きに統一しました。結果は正直驚くくらいはっきり出ました。作り直す前の書類通過率は10社中1社程度、つまり10パーセント前後でした。作り直した後は8社中4社で書類通過、50パーセントまで上がりました。書類が通るまでの期間も、平均で2週間ほど短縮できた実感があります。中身の実力は何も変えていません。伝え方と構造を機械が読みやすい形に変えただけです。ここまで数字が変わると、書類選考って結局は運や相性の話じゃなくて、対策できる技術の話なんだと実感します。
AIに強い職務経歴書を書く上でやったこと3つ
具体的にやったのは次の3つです。1つ目は、求人票に出てくる単語をそのまま経歴書のスキル欄や実績欄に反映させること。プロセス改善と業務効率化のように似た意味でも表記が違うと拾われないことがあるので、言い換えすぎず、企業側が検索しそうな言葉をそのまま残すのがポイントです。2つ目は、実績を担当しましたで終わらせず、売上を15パーセント改善のように数字と成果で言い切る形にすること。数字がない実績は、AIにとってもただの文章の一部にしか見えません。3つ目は、長い説明文を避けて、1項目1〜2行の箇条書きに統一することです。文章がだらだら続くと、システムが実績として認識してくれないケースがあります。この3つを直すだけで、AIスクリーニングの通過率はかなり変わります。時間にすると経歴書の作り直しは1〜2時間程度で、そこにかけた時間に対して返ってくる通過率の伸びは、正直かなり割に合う投資だったと思っています。
通過率が変わってから、自分の中で何が変わったか
数字が変わったこと自体もうれしかったんですが、それ以上に大きかったのは、選考結果を待つときの気持ちが変わったことです。以前は結果が来るたびにびくびくしていたのが、今は落ちても理由の見当がつくようになったので、次の応募でまた直せばいいという感覚に変わりました。マイページの未読表示を毎晩チェックして胃が痛くなっていたあの時期に比べると、今は結果を淡々と受け止められるようになった自分に、正直一番驚いています。面接に呼ばれる回数が増えると、単純に場数を踏めるようになって、話す内容も自然と練れていきます。最終的に転職先を決めたときには、面接官から職務経歴書がすごく読みやすかったと言われて、これは素直にうれしかったです。書類選考の壁を越えられるようになると、その先の面接や交渉にも自信を持って臨めるようになる。準備の段階で一つ勝ち方を掴んだ、という実感が、その後の選考すべてに効いてくる感覚です。数字の伸び以上に、この気持ちの変化が一番の収穫だったと思っています。
一人で経歴書と向き合い続けなくてもいい
とはいえ、自分の経歴書のどこが弱いのか、一人で客観的に判断するのは正直しんどい作業です。ChatGPTに読ませて改善するやり方もかなり有効ですが、それでも自分が伝えたいことと、企業側が実際に評価する表現がずれていることに、自分一人ではなかなか気づけません。実際の求人ごとにどんな書き方が通りやすいかを一番知っているのは、日々大量の書類を見ている転職エージェントの担当者だったりします。リクルートエージェントを見てみるやdodaを見てみるのようなエージェントは、書類の添削だけでなく、企業の採用担当者に直接推薦してくれる案件も持っていて、AIスクリーニングを経由せずに書類が届くルートもあります。20代で経験の言語化に不安がある人はマイナビエージェントを見てみるのようにサポートが手厚いところから相談してみるのも一つの手です。エージェントを使うことと、自分でAIを使って経歴書を磨くことは、どちらか一つを選ぶ話ではなく、両方を組み合わせることで通過率はさらに上がっていく感覚があります。書類選考の壁は、正体を知らないから怖いだけで、知って対策すれば越えられる壁です。今まさに理由の分からない不採用が続いている人に、この記事が少しでも届けばと思っています。
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