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先月、同じタイミングで未経験からIT業界に転職した知人が二人いて、年収を聞いて正直ぞっとしました。片方は480万円、もう片方は680万円。年齢もほぼ同じ、前職の経験も似ていて、面接で話していた自己PRの内容にもそこまで大きな差はなかったはずの二人です。差がついた理由を後から聞いていくと、スキルでも面接の出来でもなく、最初にどのエージェントへ何社登録したかというだけの話でした。自分はAIで6つのツール・サイトを自動運用していて、求人データや口コミもAIで整理して見比べる癖がついているんですが、この話を聞いた時、登録するエージェントの組み合わせひとつで年収レンジ自体が変わってしまう現実に、正直背筋が冷えました。転職活動は何度も経験するものではないので、比較の仕方を知らないまま1回きりの判断で年収が固定されてしまうのは、想像以上に大きな話です。今この記事を読んでいる人も、たぶん他人事じゃないと思います。
なぜ同じ未経験IT転職なのに年収に200万円の差がつくのか
エージェントは求人企業から成功報酬をもらうビジネスなので、抱えている求人と、担当者が普段よく決めているジャンルにどうしても偏りが出ます。1社だけに登録すると、その会社が保有する求人と、その担当者が得意にしている領域の中だけで転職先を選ぶことになります。480万円だった知人は大手総合エージェント1社だけで進めていて、紹介された求人もヘルプデスクやITサポート寄りの案件が中心でした。680万円だった知人はIT・Web系に強いエージェントと総合系を組み合わせて、開発系の求人も含めて複数の年収提示を見比べてから最終判断しています。同じ市場を見ているつもりでも、実際に見えている求人の範囲もエージェントの本気度もまったく違ったわけです。未経験のIT転職はエンジニア職・ITサポート職・IT営業職で相場も難易度も別物なので、担当者がどの領域を得意にしているかで最初に見せられる選択肢の質そのものが変わってしまいます。680万円だった知人が実際に言われたのは、開発系の求人はポテンシャル採用の枠が広く、未経験でも年収レンジが上振れしやすいという説明でした。480万円だった知人の担当者からは、そういう案件の存在自体を聞いていなかったそうです。悪意があったわけではなく、単純にその担当者の主戦場ではなかったというだけの話です。
1社しか登録しない人が知らずに損してる話
これが地味に怖いところで、1社経由で出てきた年収提示を市場相場だと思い込んでしまう人が本当に多いです。非公開求人は各社バラバラに抱えていて、同じ職種・同じ経験年数でも会社によって提示額の幅が50万から100万円ずれることは珍しくありません。比較対象がないまま最初の提示を受け入れると、自分の市場価値を正しく把握しないまま転職が決まってしまいます。担当者に悪気がなくても、その人が知っている求人の中でしか提案できないのは仕組み上どうしようもない部分です。極端な話、同じ経歴でもA社経由なら450万円、B社経由なら550万円という提示になることもあり、これは本人の実力とは関係のない差です。知らないだけで年収100万円分の機会をまるごと逃している人が、今もかなりの数いるはずです。年収100万円の差は、その年だけの話では終わりません。翌年以降のベースにもなるので、数年単位で見れば差はさらに開いていきます。もちろん将来の年収を保証するような話ではありませんが、最初の1社目の選び方が数年先の生活水準にまで響くと考えると、比較を面倒がって省略する理由がないと自分は思っています。これは煽りではなく、複数登録して提示を比べた人と比べなかった人の差を実際に見れば、単純に構造の話だとわかります。
IT系に強いエージェントと総合系を両方使うと見える景色が変わる理由
自分が知人の転職活動を横で見ていて感じたのは、リクルートエージェントの詳細を見てみるのように求人数が厚い総合系と、doda のようにIT・Web系の職種理解が深いエージェントを併用すると、同じ職務経歴書を出しても紹介される求人の質がまるで変わるということでした。総合系は選択肢の広さと面接対策の型が強く、IT特化寄りの担当者は年収相場や技術トレンド、企業ごとの開発体制の解像度が高い傾向があります。dodaの詳細を見てみるで職種検索をかけて自分の経歴に近い求人の年収帯を先に把握しておくと、他社の提示が相場より高いのか低いのか、自分の感覚だけに頼らず判断できるようになります。面談でも、担当者に対して他社での提示状況を具体的に伝えられる人ほど、より条件の良い求人を優先的に紹介してもらえる傾向があるという話も聞きました。登録する数は多ければいいというものでもなく、実際に活動を回せるのは2社から3社が目安だと知人も言っていました。それ以上増やすと面談日程の調整だけで疲弊してしまい、肝心の求人比較や企業研究に割く時間が減ってしまいます。比較材料を先に持っておくこと自体が、後の交渉の土台になります。
AIで求人票と口コミを突き合わせると、エージェントが濁す情報が見える
自分が普段の自動化で使っているのと同じ発想で、複数社からもらった求人票をAIに読み込ませて、必須スキル・給与レンジ・残業時間の記載を横並びで比較したことがあります。担当者の口頭説明だけだと良い面ばかり強調されがちですが、求人票の文面をそのままAIに並べさせると、条件が曖昧にぼかされている求人や、同業他社より明らかに見劣りする待遇が浮かび上がってきます。口コミサイトの評判もAIに要約させて求人票の内容と突き合わせると、離職率が高い部署の傾向や、面接でしか語られない社風のクセまで、エージェントが濁しがちな部分がかなりはっきり見えるようになりました。手作業で比較表を作ると数時間かかっていた作業が、プロンプトを一つ用意しておけば30分程度で済むようになったのは正直かなり助かっています。やっていることは単純で、複数社の求人票をテキストでまとめてAIに渡し、必須スキル・年収レンジ・想定残業時間・使用技術を表形式で並べさせるだけです。これだけでも、担当者の説明では横並びに見えていた求人が、実は待遇面でかなり差があると気づけます。エージェントを疑うためではなく、自分で判断する材料を増やすための使い方です。
3社使い分けた結果、年収提示はどう変わったか
680万円だった知人は、実は最初にもらった提示は550万円台でした。そこからマイナビエージェントの詳細を見てみるにも登録して若手向け求人の傾向を確認し、他社からの提示額を材料として率直に伝えたところ、最終的な提示が130万円近く上振れしています。複数社を並行して使うのは連絡のやり取りが増えて面倒に感じるかもしれませんが、比較材料を持つこと自体が交渉力になるという実感は、本人からも強く聞きました。3ヶ月前は自分の市場価値がまったく見えていなかった状態から、今は複数の提示を横に並べて自分で選べる状態になっている。この変化は、スキルを伸ばした達成感とはまた種類の違う、地に足のついた手応えのようです。実際に入社してからも、同期の中で年収の話になった時に一番落ち着いて話せたのはこの二人だったと言っていました。転職活動を始めた当初は、自分の市場価値がいくらなのか見当もつかず、最初にもらった提示をそのまま受けてしまいそうになったそうです。そこで一度立ち止まって他社にも登録し、複数の提示を並べてから判断したことが、結果的に一番効いたと本人も振り返っていました。
まとめ
IT転職での年収差は、スキルよりも先に情報格差で生まれています。1社だけで進めるのはリスクが高く、総合系とIT特化系を組み合わせて複数の提示を比較することが、遠回りに見えて結果的に一番堅実な進め方だと感じます。求人票や口コミの比較にAIを使う発想も、比較に割ける時間が少ない人ほど取り入れる価値があります。同じように年収の伸び悩みに悩んでいる人に、この話が少しでも参考になればと思います。エージェント選びは地味な作業ですが、そこにかける数時間が、その後何年も続く年収のベースラインを左右します。1社の提示だけで決めてしまう前に、比較する手間を惜しまないでほしいと感じています。転職エージェントの使い分けや職務経歴書の書き方については他の記事でも具体的にまとめているので、気になる方はあわせて読んでみてください。
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