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退職代行を使って会社を辞めた次の週、自分は求人サイトを開いたまま30分固まっていた。次の面接で職歴の空白と退職理由を聞かれたら何て答えればいいのか、まったく言葉が浮かばなかったからだ。退職代行モームリで手続き自体は5分で終わったのに、その後の転職活動の方がよほど重かった。ネットで検索しても退職代行の使い方はいくらでも出てくるのに、その後の面接でどう経歴を語るかという情報はほとんどない。会社に行かなくていい安心感の裏で、次の面接をどう乗り切るかという不安だけがずっと残っていた。今回は自分がAIに想定質問を作らせて練習した過程と、実際に感じた変化を書いておく。同じ不安を抱えている人に、遠回りせずに届けばと思う。
なぜ退職代行を使った人ほど次の面接で言葉に詰まるのか
自分が言葉に詰まった理由は、辞め方に対する引け目があったからだと思う。上司に直接言えなかった自分を、面接官もきっと同じ目で見てくるはずだと勝手に決めつけていた。実際に模擬で自己紹介を録音してみたら、退職理由のところだけ声が小さくなり、早口になっていた。話す内容以前に、話し方に迷いが出てしまっていたわけだ。
退職代行を使う人の多くは、パワハラや長時間労働、上司との関係悪化など、辞める理由自体はまっとうなケースが多い。それでも辞め方に負い目を感じて、面接で必要以上に縮こまってしまう。ここが最初のつまずきポイントだと自分は感じた。しかも一度この負い目を引きずったまま面接に臨むと、退職理由以外の質問にまで自信のなさが伝染してしまう。自分の場合、志望動機やスキルの話をしているときですら、声のトーンが落ちたままだったらしい。後で友人に指摘されて初めて気づいた。
面接官は退職代行をどう見ているのか 知らないと損する事実
退職代行サービスの利用者は年々増えていて、20代の転職者を中心に一般的な選択肢になりつつある。採用側もそれを踏まえて、退職代行を使ったこと自体を大きく問題視するより、その後どう働く意思があるかを見る傾向が強まっているという声を転職エージェントの担当者から聞いた。
問題は、退職代行を使った事実そのものではなく、経歴の説明が曖昧なまま面接に臨んでしまうことだと自分は考えている。退職理由をぼかしたまま話すと、話の一貫性がなくなり、結果的に転職への本気度まで疑われてしまう。ここを知らずに何社も同じ説明でつまずき続けるのは、単純に機会を損している状態だと思う。事実、自分が最初の3社で落ちた理由は退職代行を使ったこと自体ではなく、聞かれたときにしどろもどろになって、話全体の信頼感が崩れたことにあったと今なら分かる。知らないまま同じ説明を繰り返していたら、もっと多くの企業で同じように落ち続けていたはずだ。
AIに聞かれてわかった 通る経歴説明と刺さらない経歴説明の違い
自分はChatGPTに、退職代行を使った経緯と本当の退職理由を正直に打ち明けて、面接で話す用の経歴説明を一緒に作ってもらった。最初にAIから返ってきた指摘は、自分の説明が退職の経緯の弁解に文字数の大半を使っていて、今後どう働きたいかがほとんど語られていない、というものだった。
言われてみれば、自分は無意識に前職の悪かった点を正当化することに必死になっていて、面接官が本当に知りたい今後の話がおまけ扱いになっていた。AIとやり取りしながら、退職理由は事実として簡潔に述べ、そこから何を学んで次にどう活かすかに文字数を寄せる形に組み立て直した。この順番を変えただけで、自分で読み返してもだいぶ印象が変わったのを覚えている。
具体的には、最初の自分の説明は、上司と合わず体調を崩しそうだったので退職代行を使って辞めた、というところで止まっていた。AIとの壁打ちを経て、体調を崩す前に退職代行を使って区切りをつけ、その期間に自分の働き方の課題を整理した、次は同じ状況を繰り返さないために入社前に業務量や関係性を確認する段階を増やしている、という形に変わった。文字数はほぼ同じなのに、話の重心が過去から未来に移っただけで、聞いた相手の反応が明らかに変わった。
この作業を通して気づいたのは、退職理由そのものよりも、話の締めくくり方の方が面接官の印象を左右するという点だった。過去の不満で終わる話と、そこから得た気づきで終わる話とでは、同じ事実を語っていても受け取られ方がまるで違う。自分はこの一点を直すのに、AIとの壁打ちを5回以上繰り返すことになった。
想定質問をAIで10パターン作って練習した結果
経歴説明ができた後、AIに退職代行利用者が聞かれやすい質問を10パターン挙げてもらい、それぞれに口頭で答える練習を繰り返した。最初の3社では、退職理由を聞かれた瞬間に用意していたはずの説明が飛んでしまい、しどろもどろのまま面接を終えて、3社とも見送りの連絡が来た。
4社目からは、AIとの練習で出てきた想定質問のうち特に答えづらかった3つに絞って、声に出して10回ずつ言い直す練習をしてから面接に臨んだ。結果、その後受けた5社中4社で一次面接を通過できた。退職理由の説明にかかる時間も、最初は2分近く話していたのが、練習後は40秒程度でまとまるようになっていた。話す内容を変えたというより、迷いなく言い切れるようになったことが一番大きかったと自分は感じている。
練習方法自体は単純で、AIに面接官役をしてもらい、想定質問を投げてもらってはその場で口頭で答え、答えにくかった部分だけAIにフィードバックしてもらうというやり取りを繰り返しただけだ。特別なツールも使っていない。それでも一人で頭の中だけで想定していたときとは比べ物にならないくらい、本番での間の取り方が変わった。
退職代行を使ったことを面接でどこまで話すべきか
自分の結論は、聞かれたら隠さず正直に、聞かれるまで自分から強調しない、というシンプルな線引きだった。退職代行を使ったこと自体を武勇伝のように語る必要もないし、逆に過度に謝罪じみたトーンで話す必要もない。事実として一言触れて、そこから先の話に時間を使う。この温度感に落ち着くまでに、AIとのやり取りで何度もトーンを調整することになった。
面接を通過するようになってから、前の職場のことを聞かれても変に身構えなくなった自分に気づいた。同じ経歴でも、話し方ひとつで相手に与える印象がここまで変わるのかと、正直驚いている。退職代行を使ったことは変えられない事実だけど、その先の話し方は今からいくらでも磨けるということが、一番の収穫だった。周りに同じ悩みを話したら、実は同じように退職代行を使って転職活動をしている知人が何人もいて、みんな同じところでつまずいていたことも分かった。
内定をもらってから気づいた 経歴への向き合い方の変化
内定をもらった後の入社手続きの面談で、担当の人から前職の退職経緯について改めて聞かれる機会があった。以前の自分なら身構えていたはずの質問だったのに、そのときはすんなり自分の言葉で答えられている自分に気づいた。退職代行を使ったこと自体は変わっていないのに、それをどう語るかを一度きちんと整理しただけで、同じ話題への構えがまったく違うものになっていた。
振り返ると、自分が最初につまずいていたのは経歴そのものではなく、経歴を語る自分への評価が低いままだったことだったと思う。AIとのやり取りを重ねる中で、退職の経緯を淡々と事実として話せるようになったのと同時に、自分の中で退職代行を使った選択への引け目も少しずつ薄れていった。数字で言えば、最初の3社は全滅、そこから練習を経た5社中4社通過という結果以上に、自分が経歴を語るときの気持ちの軽さが変わったことの方が大きかった。
退職理由の説明に迷っている人は、まず自分の状況を素直にAIに話してみて、そこから経歴説明を一緒に組み立ててみるのをおすすめする。もし退職代行の利用自体を検討している段階なら、料金や対応の速さを比較しておくと後の動きが早い。
経歴説明の練習が終わったら、次は実際にどのエージェントに登録するかという話になる。自分は複数登録して比較する形を取った。
退職の経緯に負い目を感じて動けずにいるより、経歴の伝え方さえ整えてしまえば次に進めるというのが自分の実感だ。同じところで足が止まっている人に、この記事が少しでも役に立てば嬉しい。
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